備忘録

アイドルと日常

花束みたいな恋をした 感想

昨日、彼氏と花束みたいな恋をした見に行きました。

あらすじとかあんま覚えてないから感想だけ。ネタバレめちゃくちゃ含みます。

しんどすぎて5000字超えちゃった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はじまり

 まずふたりが終電逃してカフェで話すところから。細山守(?)みての反応がめちゃくちゃサブカル~~~って感じ。なんだろうね、あの、わかりますよみたいな。サブカルへの偏見がすごいんだけど、好きな自分に酔ってるイメージあるから、サブカルの話になったらみんな体前のめりにしてくるよね。私わかります!って。

 で、二人になって居酒屋に行くところ。好きなものどんどん話してね、え、あれも一緒!これも一緒!って答え合わせするの、すっごく楽しそうで、ね。麦の好きな先輩が居酒屋きて一緒飲もうよって誘われてそっちの席に移動してたところ、絹は自分たちの世界で楽しく話してる(閉鎖空間、お互いだけが分かる世界)し、たぶん何かに誘おうとしてるときだったから、麦は自分とは違うんだっていう失望があったんだろうなって思ったよ。(麦は自分との時間は特別って思ってないんだっていう)サブカルへの偏見ね、自分を守ってる、社会への反抗心、流されない自分、自尊心を保ってるみたいなのあるから、先輩みたいな普通の人に壁作っちゃうんじゃないかな、怖いしね普通に。

サブカル知ってるから普段「どうせ知らないんでしょ」って壁作っちゃってるから、その分知ってる人がいるとパーソナルスペースがばがばになっちゃうんだろうね、この人はわかってる!自分のことをわかってくれる!っていう。同一視が恋愛感情になったんだろうな。「好き」よりも「自分と同じうれしさ、認められた心地よさ」から始まったものだから、お互い歩み寄ろうとかはしてないんだろうね、だからだろうね~~~えーん。

 ミイラ、ガスタンクの話があったと思うけど、あれはお互いのことを知ろうっていう気持ちももちろんあったと思うけど、自分の知らないサブカル文化だから知りたいって思った部分もあるんじゃないのかな。ぱっと聞いて普通じゃないってわかるものだから、そんなものに惹かれてる部分も好きになっちゃうんじゃない。とりあえず絹ちゃんはそうだと思うよ。人と違うことしてる自分はかわいいし人と違うことしてる人はかっこいいし(?)これは違うかもしれない。

 

付き合い始め

 付き合いはじめの描写リアル~~~私自身思い出して共感性羞恥です。この映画前半共感性羞恥多すぎる。

 就活始めるところ、自分自身就活生だからすっごい重ねちゃった。圧迫面接受けてたみたいなところ苦しくなっちゃった。絹が麦に電話したとき、「今?絵描いてたよ」の後の沈黙、めちゃくちゃ身に覚えがありますね。私も自分が面接とかインターンでボロボロでふがいなくなってた時に彼氏から「寝てた~」ってLINEが来たとき、彼氏が普段バイトも勉強も頑張ってること知ってるのに、のんきでいいなって思っちゃったことあるからそれでは。あとでめちゃくちゃ自己嫌悪なるけど。

 圧迫面接の話聞いて「そんな人偉くないよ」って言った麦に対してそっけなかったのも共感。何がわかるの?みたいな。それ言って何が変わるの?みたいな。

 「そんな人~感動しないよ」って言葉一つで気持ち変えられる絹は素直だしそれだけ好きなものがあるのがうらやましい強い。

 麦の「一緒に住もうよ」が無責任すぎって思っちゃった。私はもう社会に染まり切ってるので…。ちゃんとした生計もない、親の仕送りに頼ってるのに人一人の人生を買えちゃって、そんな責任とれるの?って考えてしまいましたね。でもそれに絹が同意したのは、絹ちゃん依存先が欲しかったんだろうなあ。今書いてて思ったけど、映画見た時はこの時は絹が現実的だなあって思ってたけど、「好きなことはしてたいけど社会や家族に反抗するのはいや。何かに依存していたい」っていう気持ちが強かったのかなって思った。

 二人でいる楽しさ、「今」の楽しさを重視して将来のことなんも考えてなくて、はたから(てか私から見たら)新卒っていう貴重な時期なのに…とか思ってしまうけど、映画の中でいちばん幸せなのここだからずっとこうであってほしいって思う…。えーんどうすればよかったんだろうね…。二人でおいしいパン屋さん見つけたりバイト迎えに行ったり、楽しそうでうらやましい。二人でベッドでお菓子食べながら宝石の国読みたいよ~~~

 

就職

地獄です…。両親が来て、ぼんやり将来のこと考えて、仕事のイラスト単価減って契約切られてぼんやり「このままじゃだめなんだろうな」って思い始めて、その手段としての就職だね…。絵はいつでもかける…かけんのよね…。

 麦の現状維持は二人で過ごすことで、絹の現状維持は楽しく暮らすことだったのかなって、いろいろずれがあったんだろうね。結婚とか現実的なのは麦のほうなんだろうね。絹は今のまま楽しく!ってことだもんね。

 で、麦は二人で過ごすためにはとにかくお金が必要だから、一時は我慢が必要だなあって思ってるんだろうな。責任感元から強いタイプなんだろうな。あまり強くもいえなそう。絹は麦と好きなもの(映画とか漫画とか)があればいいって思ってるから、バイトで細々生きられるならいいんじゃない?って思ってるんだろうな。現実的ではないんだろうな本当に。でも麦がちゃんと働こうとしてるのをみて、じゃあ、みたいな。とりあえず就職しようみたいな気持ちかな。

 あとから始めた絹ちゃんが先に決まるのリアル。女子が先なのもリアルじゃない?先輩みんな女子のほうが先に決まってる。何も喜べないきまずさもリアルでね…難しいね…。仕事の愚痴とか言えないよね。「働いてるだけいいじゃん」って思うかなって。

 

で、麦も就職決まっておめでとう!ってなるけど、地獄だね。ブラックなのかなって思ってたけど、感想ブログみたら人によって認識違うっぽい。麦もこれが普通って思ってて絹はブラックって思ってそう。変な言い方だけど、絹はちゃんと働いたことないっていうか現実知らない感じがあるもんね、先に帰ってる描写とかそういうこと??

 麦が仕事の成功の話、絹が適当に流すところめちゃくちゃリアル。うちの親がそうだった。へーしかまあ、言えんよね。しかもその仕事があるせいで自分との時間が減ってるんだもんね。私を犠牲にしてやってる仕事で成功して(しかもそのせいでさらに忙しくなって)何のために仕事してるの?みたいなね。
 麦は絹と一緒にいるために仕事をしてるけど、その時間が多すぎて絹との時間が減ってて、本末転倒っちゃそうなんだけど仕方ないもんね…。世間体とかもあるしね、うーん。や、ほんと麦は結構人の目線気にするタイプなんだろうな、あれで。

 

ここから時系列めちゃくちゃ。覚えてない…。

 ゼルダ出してたの、あそこめちゃくちゃ刺さる~~~わかる~~~ね~~~あれなんよ。そうなんよね、話のタネにしたいだけなんだよね。わかるよ、でものってくれないもんね。怒りの矛先どこに向ければいいかわかんないよね。だって自分が始めただけで麦が悪くないのはわかってるんだもん。難しすぎる…。イヤホンつけられたらもう何もできないよね。心配してる部分もあるし、でも「かまって」で自分に無理に時間撮らせるのもなあってね。じゃあ、また一緒にお互い好きなことして、あの時の気持ちを取り戻したいって思うよね…。意思疎通…。パン屋も、「えーそうなんだ、残念だね」だけでいいもんね。一緒に共感したいだけだったのに正論かまされると自分の思い出踏みにじられたような気がして悲しくなるね…。でも麦の「のんきでいいな」っていう気持ちもわかるよ…。タイミングだね…。ここ、この映画の中でいちばん悲しかったかもしれん。

 イベント会社への転職、麦の「なめてるって思っちゃう」私も普通の感性だから麦に同意しちゃう。「なめてる」じゃなくて「なめてるって思っちゃう」にちょっとやさしさあるね。自分はこんなにつらいのにってちょっといらってしちゃう部分もあると思うのに抑えてちゃうって言えるのやさしさだよ…。うわ~~~ん。そのあと麦が愚痴?いったんかな、それに対して、絹が背中押されたセリフで元気づけようとするのに、むしろその言葉で離れちゃうの、寂しすぎる…。映画見ててどんどんすれ違ってるなっては思ってたけど、思ってた以上に遠すぎたね…。一瞬喧嘩になりそうな雰囲気になったのに、一息ついて普通に話すところ。ぞわってした。これが別れのサインか…。もう話し合うとかもないんだね、あきらめ…。でこの時麦が「ありがとう」って言わなかったのも、壁っていうか、もう、何…。もうだめじゃんってなったね…。

 葬式のシーンも、お互い見えてるものが違ってね。麦にとっては大好きな先輩だけど、絹にとっては女を口説くし彼女にするし、無条件に悲しめる相手じゃないからさ、だから麦と先輩の話をすると嘘をつくか、麦の大切な先輩像を壊してしまうかになるから話したくなくて早く寝たけど、麦からしてみれば冷たいって感じてしまってね。多分自分と空気悪いからって死んだ先輩の話もしないなんてって思ってるよ、それとこれとは話が別なはずなのに。これなら男友達と解散しなきゃよかった。しらんけども。

 「結婚考えたことある?」っていうのも…。もう…。絹からしてみれば、麦から離れたくせに(麦は絹と一緒にいたいから変化せざるを得なかっただけで、結果的に離れただけだけど)急に結婚とか持ってくるのがね、何考えてるの?みたいな。しかも疑問形でね、こっちの意思を聞いてくるのがやだね。考えたことないって100%嘘なのに、麦は?って聞きたいのに(ここじゃもう聞きたいかもわからん、なんならなんで聞いた?のほうが聞きたいだろうけど)ふーんって言葉通り取られてしまうのがね…。そこから話広げないのがね…。ずるいぞ麦…。で麦がそっぽむいて寝ちゃうのがね…。もう何もかもだよ…。もしここで俺はねって話してたら、まあ結果別れはするだろうけど少しは長引いたのでは…。えーん。

 これ、私のはなしすると、それまでスマホずっと見て話してくれなかったのに急に「一緒にコンビニ行く?」とか言われたときの自分のこと思い出して、共感しましたね。結婚とかでかいことじゃないけど、え、機嫌取り?みたいな。何考えてるの?って思っちゃうんよね。
 結婚の話、この前に一回してたね多分。あれはね…。タイミングが一番悪いけど麦も悪いかな…。絹のこと考えると。じゃあ結婚する!?もういいよしようよ面倒だなそれでいいんでしょ?見たいなね。大事なこと急に丸投げするのやだね。なんだろう、じゃあこれでいいでしょ?みたいな。難しい。

 映画のシーンもあったねそういえば。あそこもきついね。あれめっちゃあるよ自分自身。友達でもある。あ、これ多分興味ないんだろうなみたいな、キッツいよね。しかも趣味が一緒で付き合った同士ならなおさらね。絹と麦、ストレス耐性も違うんだろうね。麦はあまりプライベートと仕事を分けられないタイプで休日はずっと寝てそう。絹はしっかり分けれて、休日は趣味にアクティブそう。すりより…。しんどい…。

 

別れ

きっつ。「好き」じゃなく「自分と似てる→好き」だったから、最初の歩み寄りとかなかっただろうし、共感しあえなくなると好きでいられないのかな。本当に、嫌いになったとかじゃなくて、いなくてもいいやっていうかいると逆に気を使っちゃうみたいな。夫婦みたいなほどよい距離感ならまだしも。なんだろう、「趣味が一緒じゃなきゃ」みたいな気持ちがあるから焦りみたいな?そういえば人として尊敬みたいな描写なかったかもな。

 別れのシーン、泣きそうになった。絹ちゃん、サバサバしてるのリアル。もう決めたしみたいな、なんだろ、強がりでもないし、とりあえず心の整理はおいといて見えるものから片づけていこう見たいな。絹ちゃんって一匹狼っていうか壁作るよね。夜景のシーンでも思ったけど。だからあのサバサバは壁で自分を守ってるのかな。

 麦がね…。スマホ見ていいよって言ったり写真あと一枚あるって言ったりして先延ばしにしてるところ一番泣いた。きつい。きつい…。言いたくないもんね。「結婚しよう」は泣いた。ここもうクソデカ感情。きつい、リアル。無理。そりゃそう嫌いじゃないんだもん。好きで一緒にいるために始めた仕事で価値観の違いが浮き彫りになっちゃったんだもんね。「恋愛感情なくても」グサグサ。いやそうなんよ、なんで結婚した?みたいな夫婦いるもんね。必死でつなぎとめてくさいものには蓋をしてみたいな生活、絹ちゃんには無理だよ楽しくいきたいもん。わからん、ここまじでいろいろ考えすぎて、一日経ったら忘れてしまった。ほかのカップルくるところも泣いたし、なにが変わったんだろうね…。

 

まとめ

どうやったら別れないかなって思ったけど答え出てきませんでした…。はじまりは終わりのはじまりまさしくだね。

 視野が広がった気がする。誰でもどこか一つは共感するんじゃないかな、すごいね細かいし、伏線も多いし。いや、いい映画だと思います。しんどすぎるが。

 

私はこれ友達と見に行くか一人で見に行った方がいいと思うな。無駄な不安が出てきちゃう。もしかしたら私たちも…。って思うし、そのあと気まずすぎる。感想言えないもん。これが原因で別れるカップル絶対いるでしょ。

あと、この日、朝からずっとスマホいじってた彼氏が、帰りのバスからほとんど触らずに話してくれました。ショック療法すぎる。炎上してた絵本みたい。だからちょっと申し訳なくなっちゃったわ。

 

もう一回、今度は一人で見たいな…。あと友達と語りたいです、今はブログ読み漁ります。また感想書くかも。